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危ない危ない。可哀想なブログになってしまうところでした[E:happy01]

最近のデジタル化の波は凄まじいものがありますな。皆さんの家ではテレビはもう対策済みですか?
音楽業界も1980年頃にレコードからCDに移り変わった頃から、
ありとあらゆるものがデジタルの波に飲み込まれて行ってます。
我々がお世話になっているスタジオ、ステージ、ライブハウス等でも勿論そうでして、
そちらの方でも言いたいことはいっぱいあるんですけど、
今日は一番身近に音楽に接するところの音楽を再生する部分、
レコード -> CD -> iTune の流れについて思うことを少々。

僕が音楽を自分の意志で聴き始めたのは1970年前後。
当時、主なメディアは勿論レコード。
今から思えばとんでもなく面倒くさい代物で、
大きい、重たい、傷埃に弱い、変形しやすい、
その他、知らない人には説明のしようがない、手のかかるものでした。
いま20才前後の人は見たことが無いかもしれませんね。

当時、レコードを聴くときは、
1)ジャケットからレコードを取り出し
2)ターンテーブルに乗せて
3)レコード表面の埃を掃除して
4)アンプのボリュームを下げて
5)レコードにプレイヤーの針を下ろして
6)ターンテーブルをまわして
7)アンプのボリュームを上げる

という、ある種「儀式」のような一連の動作を当たり前にこなしていました。
しかも、聴きたい曲がどのレコードに入っているかは、すべて「記憶」にたよっていました。
今、iPod で曲名、アーティスト名、アルバム名等で順番に並んでいてクリックさえすりゃ聴き放題、とは大違いです。
確かに「むっちゃ」便利。我々もその恩恵を充分に受けてはいます。

ただね。当時さっき言った「儀式」を行っている間に、
例えば「さあ、今からこのアルバムを聴くんだ。今日はこんなところに注意して聴いてみよう」
なんていう心構えみたいなものを無意識のうちに作っていましたね。
だから「真剣」に聴いてました。それゆえ、LPレコード片面約20分聴いたら結構疲れたものです。
新譜のアルバムなんか、プレイヤーの針の進むのを見ながらワクワク・ドキドキしながら聴いたものです。

それがCDになって約60分連続再生。iPod なんて、ほっとけば一年中でも連続して音を再生してくれます。
「真剣」に聴いてたら身が持ちません。
だから「聞き流し」になってしまう。なんか、音楽が消耗品みたいに扱われているような気がしてしかたありません。

技術の進歩でどんどん「便利に、手軽に、誰でも」楽しめるようになるのは確かに良いことなんでしょうけど、
その代わりに「値打ち」が下がってしまったような気がします。

この音楽が再生される部分だけでなく、制作される部分でも同様のことが言えるんですけど、それはまた日を改めて…。
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» 無題
>いま20才前後の人は見たことが無いかもしれませんね。

いや、逆に今一番売れてる楽器はターンテーブルですから、DJでこするのに。

鍵盤の故障で新製品みとって、知ってるメーカーの人に聞いたら、一応鍵盤の形してるけどみんな演奏はしないそうで、だんだんそういう作りになってきてるらしく、ショック。
弾くための鍵盤ってのが、意外とあまりないんです。

ちなみに僕のファーストレコードはたぶんウルトラセブンでした。一応4beat。
ルパン 2009/01/15(Thu)09:04:11 編集
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